「東」を意味するドイツ語「オスト」、と、「懐古趣味」を意味するドイツ語「ノスタルギー」が合成されてできた言葉、オスタルギー。
東西ドイツの壁が崩れて、早20年がたちました。
社会情勢から隔てられ、物流もままならず、
バナナが高級品だったといわれる旧東独地域は、
社会主義国からふたたび資本主義国へと戻ったわけですが、
旧東地域に住んでいた人々の間では、
いまの生活もいいけど、東の時代も悪くなかったんじゃない?
みたいな懐古的な雰囲気があるようです。
それは、文学作品などにもあるようなのですが、
映画でまずこの潮流の先陣を切ったのは、
「グッバイ、レーニン!」(Good Bye, Lenin! 2001)でしょうか。
そのほかにも、東西の関係を描いた作品には、
アカデミー外国語映画賞にも輝いた「善き人のためのソナタ」
Das Leben der Anderen(2006)や
「東ベルリンから来た女」Barbara(2012)などが
日本でも知られていますね。
他にも、
「ロシアのディスコ(日本未公開)」Russendisko(2012)、
「ホテル・ルックス(日本未公開)」Hotel Lux(2012)
などがおススメです。