はい、アクション! Und Äktschn! (2014)

TVシリーズ「モナコ・フランツェ Monaco Franze (1982)」や、映画「人はドイツ語を話す Man spricht deutsch (1987)」などで知られる、バイエルン出身の映画監督、ゲルハルト・ポルト(Gerhard Polt)の最新作。

 

といっても、日本ではほとんど誰も知らない監督さんかもしれません。

 

作風としてはちょっとシニカルで、語り口がおもしろい、というスタイル。

 

バイエルンの田舎町ノイフルトに住むハンス・ポスピッヒは、年金生活を利用して、趣味の映画製作に熱を上げるアマチュア映画監督。
甥っ子のアルフォンスが、時に俳優、時にカメラマン、時にケイタリング担当と、こまめに手助けしてくれるのが大きな救い。
これまでろくな作品を撮ったことがなかったハンスが、地元の銀行が開催する映画コンテストのために、なんとヒットラーの私生活をテーマにした映画を撮ることに。
 
気の進まない友人を無理やりヒットラー役に抜擢したり、資金がないため、営業中のカフェのすいている時間帯だけOKをもらってロケをしたり、俳優ごとに解釈の異なる現場での苦心の演出など、アマチュア監督ゆえの苦労を乗り越えて、着々と撮影は進んでいったけれど・・・
 
いろいろなドタバタを経て、最後はそれでもなんとか丸くおさまって、めでたしめでたし、となったので、ほっと胸をなでおろしました。
 
タイトルは、英語だと
... And action! (はい、アクション!)
という監督の掛け声を、バイエルン訛りで言うとこうなる、というもの。
アクション映画も、バイエルンにかかると、Äktschn Film エクチュン・フィルム、です。
 
 

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